ミラーレス一眼はデジタル一眼レフよりも進化の速度がはやい!
カメラは20年でフィルムからデジタル、デジタル一眼、そしてミラーレス一眼へと移り変わってきました。
フィルムからデジタルへの進化はとても画期的で、とくにデジタル一眼レフが登場したときはおどろいたものです。
しかしデジタル一眼レフは可動式のミラーや光学ファインダーのためのスペースが必要で、どうしてもボディ自体が大きくなってしまって重くなりがちでした。
そこで登場したのが「ミラーレスカメラ」です。
コンパクトデジカメからはじまったミラーレスは、やがて一眼タイプに応用されて、ミラーレス一眼の時代がはじまったのです!
ミラーレス一眼が登場したのは2008年頃なので、ちょうど10年が経っていますが、この間にかなりの進化を遂げています。
そのそもミラーレス一眼は、かさばるミラーや光学ファインダーをなくして、大幅な小型軽量化を実現しています。
小型で軽量、使いやすいのはミラーレス一眼の大きな特徴です。
いままでのフィルムカメラは何百年という長い歴史がありましたが、ここ20年ほどでデジタル一眼レフ、そしてミラーレス一眼へと急激に進化してきました。
そう考えると、一眼カメラの移り変わりは、とんでもない速さで進んできたことになります。
ミラーレス一眼が「動きに弱い」のは昔の話
ただ、登場したころのミラーレス一眼は、いままでのデジタル一眼レフとは比べ物にならないほどAF(オートフォーカス)が遅くて、画面に表示されるまでに何秒もタイムラグがありました。
それだけにミラーレス一眼は、動く被写体を撮るのはほぼ不可能でした。
初期のミラーレス一眼はとても動きがスローでしたし、ピンぼけ写真の連発でした。
ミラーレス一眼は、登場当時のの印象が強かったせいか、いまだに動きものは一眼レフにかなわない、一眼レフにしか撮れないと思い込んでいる人が多いようです。
しかし、ミラーレス一眼の進化はおどろくほど速くて、現在はAF追従で8コマ/秒もの高速連写を可能にした機種あるほどです。
1秒に8コマのシャッターが切れるということですが、これがどのくらいスゴイかというと…
プロカメラマンが使うハイエンドのデジタル一眼レフが2~4コマ/秒
なので、ミラーレス一眼の性能は決して劣っていないことがわかります。
いまやミラーレス一眼の高性能ぶりは目を見張るものがあります。
すでに「純粋にハイスペックを求めるならミラーレス一眼を選ぶべき時代」と言えるのです。
スペックの差が激しいミラーレス一眼を選ぶポイントは?
高性能化しているミラーレス一眼ですが、すべてのモデルがハイスペック化しているわけではありません。
むしろミラーレス一眼の上位モデルと下位モデルのスペック差は、デジタル一眼レフよりも大きく開いています。
それだけに、どういう要素を重要視するか、必要なのかによって、ミラーレス一眼選びのポイントが変わってきます。
例えば、携帯性のよさや自分撮り関連の機能を重視するならマイクロフォーサーズ、APS-Cサイズのコンパクトなミラーレス一眼がおすすめです。
しかし、その反面、AFなどの性能はやや低めです。
一方でスポーツや動物・野鳥などを撮りたいなら、AFや連写のパフォーマンスが重要になってきます。
そうなるとミラーレス一眼のなかでも高級タイプがおすすめになってきます。
さらにその中で動きに強いもの、手ぶれ補正機能などが重要になってきます。
そのほか、自然風景など緻密な描写力、階調の再現性を求めるなら、フルサイズや中判といった大型のセンサーを搭載したものがおすすめになってくるでしょう。
ただ、中判やフルサイズのミラーレス一眼となると、カメラ本体だけでなく交換レンズも大きくて重いし、価格もかなり高めです。
このように、何を撮りたいかによって、ミラーレス一眼の選び方のポイントが変わってきます。
単純にカメラ本体の価格だけで判断できるものでもなく、サイズや性能などを考慮して選ぶことが必要です。